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笠岡~尾道へ(3)
■映画の町といえばやっぱり尾道

●尾道ロケ地めぐり
 市役所から海岸通をやや西に行くとすぐ左手に
土堂突堤。ここは『あの、夏の日』で、おじいちゃんが海に飛び込んだところ。そのすぐ西には、『さびしんぼう』で百合子が通学に使った福本渡船場。『ふたり』でも、実加がピアノ教室へ向かうために乗ったフェリー乗り場。尾道駅近くの駐車場に車を置いて、あたりのロケ地を歩いてみました。
 『さびしんぼう』といえば、主人公ヒロキ(尾美としのり)の家になった
西願寺へ行きたい。ここでワンポイントチェック。このロケ地図、監督が「皆さんに迷子になってもらうため(自らの尾道を発見してもらいたいため)に作られた」と添え書きするように、大変アバウト。特に西願寺へのルートは分かりづらく、道も大変狭いので、私たちはカーナビで、よーく道順をチェックし、歩くことに。そして、西願寺下の四ツ角へ。
 ここはヒロキが自転車のチェーンがはずれて困っている百合子=さびしんぼうに出会う場所。少し上がると西願寺。ゴキブリ騒動でさびしんぼうとタツ子が追いかけっこをした
鐘楼では、父道了が鐘を突くシーンもありました。門前の石段は、クライマックスの舞台。ヒロキがさびしんぼうを雨の中で抱きしめたシーンは涙を誘いました。
 そして次は千光寺周辺へ。千光寺公園まで車でのぼり、ロープウエイ乗り場近くの駐車場に車を置いて、歩いて道を下ることに。標高136.9mの千光寺山頂付近から、寺付近までが
文学のこみち。点々と続く自然石の文学碑は、尾道ゆかりの作家、詩人が綴るもの。志賀直哉碑前は『転校生』でカズオとカズミがチンピラに絡まれて格闘となった場所。近くに『あの、夏の日』の、おじいちゃんと由太が座って話をするポンポン岩(鼓岩)があり、ここは尾道水道が眼下に開ける絶景の場所です。
 
千光寺境内も、尾道を一望するビュースポット。『ふたり』では討ち入り後、実加と真子がこの寺の赤い欄干に腰を下ろしたシーンが印象に残ります。
 少し下ると、国重要文化財の海雲塔と呼ばれる三重の塔のある
天寧寺。ここは『あの、夏の日』で、庫裏がお玉ちゃんの家になった寺。また、ちょうどこの辺りから街を見れば、『転校生』のスクリーンに浮かぶ尾道の風景です。
 千光寺ロープウェイ乗り場近くには、『時をかける少女』で幼い頃の和子が神隠しの後、この木の裏から出てきた
艮神社の楠。『ふたり』でも討ち入り前の場面に登場する樹齢900年と言われる大木です。艮神社の鳥居は、実加と真子が待ち合わせをした場所。千光寺ロープウェイ乗り場前にある茶房こもんは、大林映画の撮影にもよく使われました。マスターの大谷さんは、『転校生』の撮影以来、ボランティアスタッフとしてエキストラのとりまとめなどを続けています。注文と同時に焼き始めるワッフルは美味。行列が出来る人気店なので、すぐ裏のGaletterie Commonで、テイクアウトもいいかも。
 ここから東に少し歩くと、『転校生』で一夫と一美が抱き合って転がり落ちた
御袖天満宮の石段。男女の体が入れ替わって、あの物語が始まりました。一美役の小林聡美さんがスタントマンを使わず足首を捻挫したのは、有名なエピソードだね。
 御袖天満宮近くには、
タイル小路。『時をかける少女』で、原田知世さんが毎日通学していた道です。
 坂道の多い尾道を歩くのは大変。でも、千光寺公園からのこのルートなら下りばかりだから、ちょっと楽。車を駐めている駐車場へは、ロープウエイでらくらく。

▼喫茶こもん
0848-37-2905
尾道市長江1-2-21
9時~18時半
火曜休
http://www.common.co.jp/


こもんの美味しいワッフル

『あの,夏の日』の印象的なシーン

百合子と出会った街角で

『さびしんぼう』涙のラストシーン

多くの映画に登場する文学のこみち

土堂小学校は大林監督、林芙美子の母校。『ふたり』では、実加の通う尾道女子高校としてロケが行われた。校門前の石段は、学園祭終了後に真子が実加を待っていた場所

『転校生』で一夫と一美が、自転車に二人乗りして上った光明寺下陸橋。『ふたり』ではピアノ教室に行く実加が出張に出かける雄一に飴玉を渡した場所

尾道駅の東、商店街アーケード入り口にある林芙美子像。『放浪記』の一節が石碑に刻まれている

近くにはその林芙美子が一時住んでいた家屋の周辺には海岸通りに抜ける「うず潮小路」がある

日本の音風景百選認定の『千光寺・驚音楼の鐘』付近からの尾道の素晴らしい風景

御袖天満宮の石段は傾斜もかなりきつい。実際にここをころがり落ちるのは大変

タイル小路の脇には全国から訪れるファンが旅の思い出をたくさんのタイルに書き残している

原田知世ちゃんが蘇る艮神社

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