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3-玉島から早島・倉敷
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■い草と花ござの町 早島へ | ||
そうめんの町と港町玉島を散策したあとは、い草の町へ行ってみよう。夏は、畳の涼しさがいい。昔は「岡山と言えばい草の特産地」だったのよね。その中心が倉敷市茶屋町~都窪郡早島町付近。というわけで国道2号バイパスを、東に向い、早島町のいかしの舎を訪れました。江戸時代には、旗本戸川家の陣屋町としてもにぎわった早島には、今も古い家並が残っています。この明治末期の伝統的民家を甦らせたいかしの舎は、そもそもい草の産地早島ならではの、あらそ(畳表の縦糸)問屋だった代表的旧家である寺山家の邸宅だったものだそうです。ここに常備されている無料レンタサイクルを借りて、町内をウォッチングしました。 | レンタサイクルを借りて 早島の町を散策 |
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■ いかしの舎 気軽に入れるまちかど美術館、情緒あふれる和風多目的施設をはじめ喫茶コーナーなどが揃う。無料レンタサイクルの問い合わせは086-483-1243(早島町産業課)へ |
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町を東西に走る県道は「宇喜多堤」と呼ばれる、戦国時代に岡山県内に大きな勢力を持っていた宇喜多氏が造ったという堤防跡にあたります。この道筋の街灯は、ノスタルジックな明治調。夜の安全はもちろん、早島の景観に独自の風情を添えています。そしてたどり着いたのが早島町中央公民館のある一帯。水田の一角では今では中国産などに押されてすっかり作られることのなくなったい草が文化保護の一環として栽培されていました。 | い草田も再現されている |
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■ 早島のい草 早島のい草は今から約400年前の宇喜多開墾から干拓地を利用してさかんに栽培されました。江戸時代からは早島で織られる畳表は「早島表」の名で広く大阪、江戸へ出荷され、その後、明治、大正、昭和と早島は、い草と畳表の町として発展しました。 |
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公民館の隣には、早島町花ござ手織り伝承館があり、地元の婦人のみなさんが昔ながらの技の復元に取り組んでいました。また、公民館向いの歴史民俗資料館には、かつて早島の繁栄の原動力となったい草産業に関するさまざまな展示がありました。岡山県内では地元なのにあまり知られていませんが、世界で唯一のい草の資料館ということで、全国各地からの見学者もいらっしゃるんですよ。 | 早島のい草の歴史がひと目でわかる |
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■ 早島町歴史民俗資料 早島町前潟240 見学無料 開館随時(早島町中央公民館086-482-1511へ見学申し込みを) |
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歴史民俗資料館では、い草を使った花筵(はなむしろ、花ござとも言う)の技術の基礎をつくった発明家の磯崎眠亀という人物の名を知ることができました。そして、氏ゆかりの記念館があるということを聞いて、さっそく茶屋町をめざしました。早島からは約15分。茶屋町の中心街にある磯崎眠亀記念館の建物は、明治七年に建てられた眠亀の旧宅。発明家の建物らしく、一階の控の間の明かり採りは、三日月と太陽をかたどったガラス窓など、あちこちにその奇想が生かされています。眠亀がこの家で明治十一年に開発に成功した、精巧な花筵「錦莞莚(きんかえん)」は、日本の貿易に大きな業績を残すほどの世界的ヒット商品になったそうです。 | 茶屋町の磯崎眠亀記念館 |
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■ 磯崎眠亀記念館 倉敷市茶屋町195 086-428-8515 入館無料 開館9:00~16:30 月曜・祝日休 |
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い草と花筵についてちょっと勉強した後は、夏らしい雰囲気をいちばん感じさせてくれる倉敷のガラス工芸を見たいな。知りあいの女子大生に聞いた「新しいセンスの若い作家さんががんばっているよ」って言う情報をたよりに、倉敷アイビースクエアに行ってみました。アイビースクエアにある愛美工房は、陶芸教室などが人気です。ここで、倉敷芸術科学大を卒業して今日まで数年ガラスの作品を作り続けているのが長瀬織子さん。中学生時代からガラスアートに興味を持っていたという長瀬さんは、大学で倉敷ガラスの小谷真三さんなどにも学び、独自の「アイビーガラス」の完成にむけて奮闘中。美しくも優しい作品は、愛美工房売店にお手ごろな価格で並んでいます。 | やっぱり倉敷はロマンティックだね ガラス作家の長瀬さんとガラスのお話を… 一輪挿しは2,000円ぐらいから |
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■ 倉敷アイビースクエア 倉敷市本町7-2 086-422-0011 愛美工房開館9:30~17:30 水曜休館(祝日は開館) http://www.ivysquare.co.jp/index2.html |
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いろんな夏をたずねた今回のドライブ。しめくくりは、そう!落ち着いた趣のお店でごきげんディナー。倉敷一番街を南に抜けた町並みの中にたたずむ、旧家を再生したグルメスポット蔵Puraに向いました。昔ながらのたたずまいの土塀で仕切られた敷地内には、涼しげな池や、季節の花が美しい広い庭。和膳「風」と新中国料理「香里」の2店が迎えてくれます。 今回は、和の装いで新しい中国料理が楽しめる香里で、独特の優しい美味しさの料理をいただきました。料理はどの皿も、香辛料を極力ひかえた上品さ。オイルもほんの少々だから、とってもヘルシーな感じで、いくらでも食べられそうでした。ちょっと太ったかな(笑)。でも、美味しくて大満足。次はどこへドライブしようかな。 |
倉敷らしさを現代風に表現した空間 モダンシックな「香里」の インテリア 和膳「風」の店内 香里」の新中国料理は会席風 |
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■ 蔵Pura 倉敷市阿知3-18-18 和膳 風(ふう)086-435-2211 香里(しゃんり)086-435-2233 いずれも営業は11:30~14:00、17:00~21:00(OS)、 水曜定休 コース料理「香蘭」4,000円など |
県南・西部エリアドライブルート鴨方・玉島~早島・倉敷
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