今年の宮古島トライアスロン大会で。島民の応援が何よりうれしい |
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兼信さんは、岡山県南を中心に、主に企業や工場などの屋内電気工事を手がける太陽電機工業株式会社の気鋭の二代目社長。と同時に、これまで10年の間に30回以上も競技経験をこなしたというトライアスリーターでいらっしゃいます。
「初めて参加したのは四十過ぎにアキレス腱を断裂した後。医者にすすめられてリハビリがてらに水泳やジムがよいを始めました。スポーツは、それまで全く経験がなかったのですが、その頃に小豆島であった大会に知人に連れられて参加しました。それが以後こんなに続いたのですから…」
見事初挑戦で完走し、その時の得もいわれぬ達成感に魅かれて、次々と全国各地の大会にエントリーを重ねた兼信社長。ついには沖縄の宮古島、新潟の佐渡、日本のトライアスロン発祥の地、鳥取県皆生で行われる国内三大大会といわれるレースを同シーズン中に連続完走。国内のアマチュア選手仲間の間でグランドスラムと褒め称えられる偉業まで達成してしまいました。
「でも最後の方は、もういつもぼろぼろですよ。自分の体なのに、足はもちろん、心肺機能をはじめとする内臓までが、なにか自分のものではなくなるような極限の感覚になります。この肉体と精神が、わずかに信頼関係という細い糸で結ばれ、微妙なバランスが保たれてようやくゴールできるという不思議な感じ。ちょっと他では経験できないようなことが経験できました」
兼信社長にとって、車と人の関係もこれと同じだそう。緊急回避や追い越し時には、これだけと思って踏み込んだアクセルペダルや、操作したハンドルの具合に応じて、車の挙動がぴたりと決まる…。「最低限この基本性能が無い車と自分とは信頼で結ばれることは決してないだろう」とおっしゃる兼信さん。その眼鏡に適う数少ない選択肢がセルシオなのです。
「一昨年亡くなった父はジャガーが好きでした、私はセルシオ。これを越える車は私にとっては、やはり次の進化したセルシオしかないでしょう」確信を込めてこう語る兼信社長。現在は、大会の地宮古島で目覚めた環境思想を実現するため、市内の小学校で講師なども務め、さまざまなエコロジー活動にも取り組んでいらっしゃいます。
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