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大田市長が語る SDGs未来都市・真庭市の今、そして未来
「SDGs未来都市」に選出された真庭市。
豊かな森林資源と独自の人材育成で、地方都市の可能性を切り拓く。


梶谷「長年にわたって『里山資本主義』に取り組んできた真庭市が『SDGs未来都市』に選ばれました。まず、感想をお聞かせください」。
太田「SDGs(持続可能な開発目標)の達成に向けて、優れた取り組みを行う都市として選定されました。また、その取り組み自体も先導的なものとして評価され、『自治体SDGsモデル事業』に選ばれ、内閣府から補助金も交付されています」。
梶谷「具体的な取り組みとしては?」。
太田「真庭市は、面積の約八〇%を森林が占める典型的な中山間地域です。古くから木材の産地として知られ、山に価値を見出し、山を大切にする風土が代々受け継がれてきました。そこで地域資源を生かすという観点から、それまで一億円以上の処理費が必要だった未利用木や一般材を使った『木質バイオマス事業(発電所等)』や鉄筋鉄骨に代わる構造材として注目される CLT(直交集成板)など、真に豊かで継続する『地域循環型経済』に取り組んできました」。
梶谷「今まで真庭を支えてきた地域資源をどう生かすか。試行錯誤しながら、確実に形にしてきた、その成果が結果的にSDGsの理念に共鳴したと感じました。これからは、次の世代にその精神や活動をどうつなぐかが問われますね」。
太田「これまでのバイオマス事業で得た収入をベースに十億円の人材育成基金を『真庭市未来を担う人応援基金』として、二年前に立ち上げました。事業アイデア募集では、梶谷社長にも審査委員として参加いただきましたが、経営者としての率直な意見が大変参考になりました」。
梶谷「中和地域をフィールドにした人材育成塾『真庭なりわい塾』も幅広い世代、様々な職種の受講者が集まっていると聞きました。ところでジビエカーの方はいかがですか?」。
太田「ジビエカーは、鹿などの野生獣を現地で一次処理できる特装車です。真庭市でも森林を荒らす鹿やイノシシに悩まされていますが、それらを害獣としてではなく、山の恵みにしたいと思い、昨年導入しました(岡山トヨタがメンテナンスを担当)。捕獲現場付近で、直ちに処理を行うことができますので、肉の劣化を抑えることができ、廃棄率の低減・利用率の向上も期待されます」。
梶谷「効率的な有害鳥獣駆除によって、真庭市の資源である森林を保護しながら、ジビエの価値を高める。今後がさらに楽しみですね。最後にこれからの目標をお聞かせください」。
太田「日本の食料自給率は三七%、エネルギーにいたっては七%、そして何よりも地震や台風など、自然災害が多く、近年はその被害も増加しています。都市に集中している人口と経済を地方に分散し、あらゆる面でバランスがとれた国づくりを進めることが大切です。真庭市にはそのポテンシャルがあると私は自負しています。岡山自動車道の四車線化が進めば、定住人口だけでなく、交流人口もさらに増えることでしょう。お金に換算できない真庭市の豊かさと価値、『真庭ライフスタイル』を若い世代や都会の方に伝えていきたいと思います」。
梶谷「そのためにも行政や企業が次世代を担う人たちを上手にサポートすることが大切ですね。今日は有意義なお話ありがとうございました」。
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