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社長のちょっと独り言
どれだけ作ったクルマを壊せるか、諦めずに改良できるか。
一人ひとりの持ち味を生かしながら、チーム力で挑む。


梶谷「森先生は『全日本高等学校ゼロハンカー大会』の実行委員長として、第1回大会からご尽力されてきたんですね」。
「私が所属する、おかやま山陽高等学校が主管校として大会に携わってきました。今も本校の原田一成校長が大会会長を務めています」。
梶谷「そうですか。そもそも『ゼロハンカー』とはどんな規格で作られたクルマですか?」。
「はい。『ゼロハンカー』とは、手作りのフレームに50㏄未満のエンジンを搭載し、ダート走行可能なサスペンションを備えた車両です。見た目はバギーカーのような感じです。構造はシンプルですが、溶接や旋盤などの機械加工技術、自動車の基本的な構造を学ぶことができます」。
梶谷「実は私が初めてゼロハンカーを見たのは、第12回大会の時です。森先生のお話を聞いて興味を抱いて高梁川河川敷まで観戦に行きました。正直、最初は『24分で耐久?』と思ったのですが(笑)、実際観ると刻一刻と路面状況が変わって展開が面白い。手作りですからフレームやタイヤも傷んで、もうハラハラドキドキ。懸命に頑張る高校生の姿に感動しました」。
「速度的には30~40キロくらいは出ますから迫力はありますね。大会は一次予選(タイムアタック)、二次予選、敗者復活戦、三次予選、そして決勝の24分耐久レースで行なわれます。大会当日はドライバー含めて生徒達だけでレースに挑んでいます」。
梶谷「昨年の第15回大会には、10府県から26校50台がエントリーされたんですね。今、全国的に整備士の数が不足しているだけに、若い人材の育成が急務と言われています。そういった意味でもこの大会の意義や魅力を森先生はどうお考えですか?」。
「やはり一番の魅力は、『ものづくりの楽しさ』。そして仲間と一緒に車両を作り上げていく中での達成感、互いに助け合い、競い合うことの大切さを体得できるところでしょうか。実際、ゼロハンカーはフレームがむき出しなので、どこを工夫したのかがよく分かります。だから大会ではお互いのゼロハンカーを見比べながら、他校の学生と交流するシーンがよく見られます」。
梶谷「レースにおける勝敗のポイントは?」。
「自分達が作ったクルマをどれだけ壊せるか、そして諦めずに改良できるかです。一度完成したものを壊してさらに工夫する、その姿勢ですね」。
梶谷「メーカーのクルマづくりも同じですね。トライ&エラーを繰り返して、熟成させていく。それが『いいクルマ』を生む原動力です。最後に今年の大会を紹介していただけますか」。
「今年の第16回大会は、12月25日(火)、浅口市寄島町の三ツ山スポーツ公園(多目的広場)で開催します。全国から多数参加の予定です。実際に観戦したら、ゼロハンカーの迫力、高校生達の一生懸命な姿に感動されるはず。ぜひ応援とサポートをよろしくお願いします」。
梶谷「これだけの素晴らしい大会ですから、学校教育の枠を超えて、今後は行政や産業界も参画した大会になって欲しいですね。学校と社会がつながるひとつのきっかけになる、それだけの可能性を持った大会だと思います。これからも応援します。本日はありがとうございました」。
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