コミマガ夏号のドライブ取材。今回のパートナーは、うわさの「86」。取材前日は、トヨタが誇る伝説のFRスポーツ…800、2000GT、そしてAE86の系譜に触れることができる歓びに少し興奮気味。そして二日間のドライブでは、高速から湾岸道路まで、思うまま縦横無尽に駆け抜けるという至福の時間。前輪で舵を切り、後輪で駆動する…。ドライビングの喜びを知るドライバーの多くが「理想」と賞する駆動レイアウトの醍醐味を体感することができた。スーパースポーツに勝るとも劣らないヒップポイント400ミリから見る、日常の中の非日常。ドアを開き、アシストパッドに手を付いて乗り降りする。スタートスイッチを押す。マジでシビレました。その瞬間…。
トヨタ車最小径365ミリのステアリングを採用。エンジンをスタートさせ、ギア操作に移る一連の動作を左手で行なえるよう、スタートスイッチはセンタークラスター内に配置されている。
D-4Sと、86x86というボア・ストロークにより、最終的にリッター100PSをたたき出す理想のスポーツエンジンが生まれた。
86にふさわしいシフトフィールとは?様々な議論の末、たどり着いたのは、ショートストロークは絶対譲れないという結論。手首から先だけを動かす独特の感覚はまさにマニュアルの醍醐味。