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オーナー登場マイカー拝見お便りコーナー



楽しい思い出やご苦労の話をうかがいました
スタッフ訪問インタビュー
日韓ワールドカップの話題に湧いた2002年前半。スロベニア代表のキャンプ地となった美作町、湯郷温泉の話題もたびたびマスコミに取り上げられました。今回のお客様インタビューは、代表チームの宿泊先となったホテル、ポピースプリングスの代表取締役を務め、また私ども岡山トヨタのお客様でいらっしゃる峯平隆弘さんにお話を伺いました。
●聞き手:岡山トヨタ東津山店 芦田 泰典係長
芦田―代表チーム誘致の経緯は?
峯平―ご存知のようにこの湯郷温泉は、立派なサッカー場もでき、スポーツリゾートとして以前から、PRを展開していました。私たちが属する宿泊業者の組合などでも、W杯開催が決定すると「なにかできないか」という声がはやくからあがりました。また県や町など行政の方々も同じ思いを持っていらっしゃいました。そこでどこかの国のキャンプ地になれたらと、官民一体となって名乗りをあげたわけです。
スロベニアチームがホテルの壁に残したサインを紹介してくれた峯平社長

あれから名物メニューになったスロベニアの料理

スロベニア代表チームが残してくれたものは大きい

大勢の観衆が見つめる練習風景
芦田―誘致はスムーズでしたか。
峯平―いえいえ。大変な苦労があったようです。昨夏にようやくイングランドと南オーストラリア視察にこぎつけましたが、不成功。その秋には、これはとみんな思っていた中米コスタリカのサッカー協会の視察が突然中止。なかば諦めムードもありましたが、そんな折り、Jリーグジェフ市原の監督も務めるスロベニアのベルデニック氏が10月に視察にいらっしゃって、それでようやく気に入っていただいたと言うわけです。
芦田―色々ご苦労があったのですね。
峯平―いやまだまだ(笑)、苦労はそれからが本番です。その翌月末に、参加国の集まる組み合わせ抽選会があった韓国には、町長さん方も足を運んだのですが、スロベニアは韓国での1次リーグ戦出場となりました。そこで「事前キャンプだけでも」と、もう夢中でプロモートされて帰ってこられました。そして事前キャンプ契約署名の合意書がスロベニアから送られてきたのが、12月22日の夜。日にちも押し迫っていましたから、その後もあわただしい日々が続きました。
芦田―宿泊がこのホテルに決まったのは?
峯平―誘致決定前から、全館洋室という施設が湯郷にはここだけだったので、私どもの方に決まっていたようなものでした。このホテルが建つ以前ですが、社長を兼務している湯郷グランドホテルの方でも、F1チームを迎えていた経験があり、なんとかやれるかな―という思いもありました。
芦田―実際にお迎えしてどうでしたか。
峯平―それがもう、ぜんぜん違う(笑)。F1のチームは主人公は結局ドライバー一人でしょう。サッカーは主役になる選手が大人数ですから。しかも4年に一度の世界の桧舞台。その事前キャンプですから、大事な試合を前に神経が張り詰めているような状態。ただよう緊張感は、並大抵のものではありませんでした。
芦田―いちばん気をつかわれたのは?
峯平―それは料理ですね。私たちの業界は「無事に終わってあたりまえ」という世界ですから、わずかでも間違いがあってはいけません。その点、シェフ以下は事前段階から、まさに緊張の途切れることのない日々を過ごしました。警備等は、警察やサッカー協会派遣のガードマンの皆さんが大勢いらっしゃったので、私どもは本来の宿泊対応に専念できました。
芦田―選手の皆さんとの交流はできましたか。
峯平―試合前ということで、選手の方々はまるで修行僧のような日々でしたから、わきあいあいというわけにはいきません。さすがは一流のプロの方々だと感銘しました。もてなしにあたったスタッフも、この点非常に勉強になりました。
芦田―いちばん思い出に残ったのは。
峯平―いよいよ本番の韓国キャンプへ移動という前日ぐらいに、スロベニアからの随行シェフらの方々が先発して渡韓された日のことです。その日の夕食には、厳しいスロベニア流のヘルスコントロールメニューとはちょっと違った、当方のシェフが腕を振るった私たちなりの献立を提供しました。チームの皆さんからは冗談交じりに「なんでこれを最初から出さないんだ」というお言葉をいただき、私たちスタッフとともに、なんとも言えないいい雰囲気に包まれました。最後は「さあ、がんばって下さい」と心から願って皆さんを送り出しました。
芦田―心残りはありませんでしたか。
峯平―韓国に応援に行く予定が仕事でキャンセルになったのが残念でした。でもこの町から大勢の方々が現地入りし、スロベニアを本国チームのように応援しました。草の根交流と言う意味では、非常に意義がありましたね。湯郷温泉という名もマスコミに幾度も登場しPR効果もなかなかのものでしょう。あと、試合前の厳しい体調管理下に置かれた選手の皆さんに「リラックスしすぎると困る」ということで温泉を十分に楽しんでいただけなかった。視察にいらっしゃった時は非常に湯を気に入っていただいた監督も、キャンプ中は温泉を我慢していらっしゃいました。そのあたりがプロですね。勉強になりました。
芦田―今日はどうもありがとうございました。

■ホテル・ポピースプリングス
カリフォルニアミッションスタイルを取り入れたポピースプリングス リゾート&スパは、湯郷温泉の源泉を利用したスパやアロマテラピーが人気の「癒し」の空間。日常の忙しい時間を忘れさせてくれる格好のリゾートホテルです。
岡山県英田郡美作町湯郷538
TEL 0868(72)7575

実際に選手が泊まった部屋に泊まれます。
※人気のホテル・ポピースプリングスの情報は
http://www.poppy.co.jp/へアクセス。スーパースターのズラトコ・ザホビッチ選手などキャンプ中のチームのスナップ写真なども見ることができます。


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