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待ちに待った春。気持ちい~い陽射しと風を浴びに
新しいアリオンとドライブに出かけました。




足守は江戸時代、豊臣秀吉の正室北政所(=ねね)の兄にあたる木下家定が足守藩を置いたことから、木下家代々の藩主によって陣屋町として栄えました。現在も当時の面影を色濃く残す建物が軒を並べ、独特の歴史風情。岡山自動車道総社IC近くの国道180号交差点から北上し足守に向かいました。

※車は観光駐車場もしくは足守プラザ駐車場(いずれも無料)を利用し、ゆっくりと町並み保存地区を歩きました。

●足守ドライブマップ●

■足守の町並み
 足守地区では、総戸数約300のうち、江戸時代の姿をとどめる建物が約100戸もあります。この貴重な文化遺産を後世に伝えようと、地域の人々や行政が一体となった町並み整備、保存運動が続けられています。
はじめてなのに何故か懐かしい風景

■近水園(おみずえん)
 春の桜やボタン、夏は新緑、秋は紅葉が美しい旧足守藩主木下家の庭園です。遠州流の池泉回遊式庭園で、池を望む吟風閣と呼ばれる風雅な建物があります。この建物は六代木下候が、幕府御用として1700年頃に京都の仙洞御所などを普請した際、その残材をもらい受け建てた由緒あるものだそう。園内には、木下家ゆかりの豊臣秀吉やねねに関する史料を収蔵した足守文庫があります。
季節の移ろいが美しい近水園

足守文庫には木下家伝来のお宝が
岡山市足守803
TEL 086-295-0981
散策自由(吟風閣は9:30~16:30、月曜・祝日の翌日閉館。足守文庫は観覧予約が必要)

■木下利玄生家
 「利玄調」と呼ばれる独自の歌風で、明治から大正にかけ活躍した白樺派の歌人、木下利玄の生家。土蔵と下男部屋を併設した長屋門は、大正時代に藩政期の残務処理のために建てられたもので、見学はこの門の外からのみ。土蔵からは秀吉直筆の古文書といった貴重な史料も発見されています。

利玄は殿様の家に生まれ明治文学界に金字塔を打ち立てた
岡山市足守928
TEL 086-295-2500
(備中足守まちなみ館)
門外からのみ自由に見学可

■足守陣屋跡
 足守藩は慶長六年(1601年)、かつて播磨姫路城主だった木下家定が領地を備中に移され、当時の賀陽郡、上房郡内に二万五千石を領したことにはじまります。ここに陣屋(現地事務所のような物。ちなみに殿様は主に江戸や京都で暮らしていたようです)を置き、陣屋町づくりに本格的に着手しました。

陣屋跡には広い芝生広場があります

■旧足守藩侍屋敷遺構
近水園から観光駐車場に帰る道沿いにあるのが、白壁の長屋門と土塀に囲まれた木下家家老杉原家の旧邸宅。明治維新後、急速に姿を消した武家屋敷ですが、江戸時代中期の武家屋敷の形態をそっくり完全な状態で残しているこの邸は、武家の生活様式を知る上で貴重な存在です。母屋は伝統的な武家書院造りの構造を持ち、今日の和風住宅の原型ともいわれています。

堂々とした建物内部も無料見学できる
岡山市足守752
TEL 086-295-0983
開館9:30~16:30
祝日を除く月曜・祝日の翌日休
入館無料

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