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前回は、1)車選びのポイント 2)実車を見てみよう 3)試乗をしてみましょうなどの項目で
「中古車選びのコツ」その1をお届けしました。
今回その続編、あなたのターゲットになる中古車が見つかってからあとの
「賢い中古車購入作戦」についてお話しましょう。


■車両以外の費用、諸経費をまず確認
 あたりまえの事ですが、車両本体価格だけで車は買えません。税金や保険はもちろん必要で、「車検がついている/付いていない」などの条件で、実際に必要となる金額は大きく変わってきます。
 例えば総予算が100万円だったなら、残念ながら100万円のクルマは買えないのです。車両本体価格以外に必要となる諸費用には大きく分けると2種類あり、それが税金や保険料などの法定費用と、私たち販売店が登録などの手続きを代行する手数料(代行費用)です。
 法定費用の項目は
〇自動車取得税
〇自動車重量税
〇自賠責保険料
〇自動車税
〇消費税

最初にある課税評価額に対してかかる自動車取得税は、中古車の場合には評価対象外として免除される場合も多いようです。
 そして代行費用には
〇登録
〇車庫証明
〇ナンバー変更
などにかかる費用があり
〇納車費用
〇下取り
などにも費用が発生します。
 具体的な金額は、クルマの年式やグレード、もちろんお店によっても変わりますが、まず10~30万円くらいは必要と考えていた方がいいでしょう。正式な金額は、必ず見積書を販売店に作ってもらって確認しなくてはなりません。
 また最初からスタッフに「総額でいくらまで」という相談をしてから中古車選びのサポートをしてもらうのも賢い買い方ですね。

■走行距離と修復歴車について
 中古車には必ずプライスボード(価格表示板)が掲示されています。価格や装備、年式だけに目が行く人が多いのですが、よーく見ると、このプライスボードに書かれている内容は、賢い中古車選びに大変役立ちます。
 例えば
〇走行距離数の項目には現在の走行距離数が書いてあります。店がメーターの表示に疑問がある場合には推定走行距離が表示してあることも。走行距離は中古車の品質を判断する大切な要素のひとつですが、さらに〇点検記録簿の欄でわかる過去の定期点検整備記録の有無により、記録簿記入時点の走行距離の確認や使用されてきた履歴も分かります。
 そして一番注意したいのが
〇修復歴の欄。修復歴とは事故による車輌損壊を修理した経歴の事でプライスボードの「修復歴欄」に「有」と表示されていれば、過去に交通事故・災害などにより自動車公正競争規約に定められた部位(自動車の骨格に関わる部分のこと)を損傷し、「修正」あるいは部品の「交換」をした場合があるということ。でも、これをきちんと表示している店は、逆に信頼性が高いともいえるでしょう。
 なぜなら修復歴があっても、保証制度が整いクルマの品質を見極める目を持っているお店の中古車なら、走行上の支障はほとんどないからです。その場合、価格はとてもお買い得に設定されているので「お得車」と割り切って考えるのも一つの方法でしょう。
 それでも、自分の気に入った車に疑問があるなら、必ずお店の人からしっかりと説明を受けること。不安が残れば思い切ってあきらめる、というのも賢い中古車選びのポイントです。





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