コミュニケーションマガジンweb0810

　せっかく緑深き県北まで足を伸ばしたのだから、ここらでしっかり山の幸、秋の味覚を堪能といきたい。まず訪れたのは、山菜料理の「みたき園」。古民家の囲炉裏からは煙が漂い、庭先ではチャボが戯れる。せせらぎにはカジカが鳴き、天空の滝からは清流が舞う。まさにここは日本の原風景。東屋で頂く手作りの料理は、代々受け継がれる田舎のおふくろの味。地元の山で採れた山菜や畑の野菜、川魚を素材の良さを活かしたまま素朴に供してくれる。味わい深い山の幸が心から堪能できる、まさに山間の名店。
　さて、智頭町に来たならぜひ味わいたいのが地元で人気の因州屋の豆腐。杉林の奥深く、大自然に抱かれた芦津の里に湧き出る、純度の高い岩清水「轆轤の水」を使った豆腐は、大豆と水の旨みが結晶した逸品。割烹「豆斎」では人気の豆腐湯葉点心、「吉芳」では名物・生湯葉あんかけラーメンがオススメ。できたての香り高い湯葉や豆腐は、お土産にも喜ばれること間違いなし。端麗明解な味を求めて、遠方から多くのファンが訪れる。
　お腹が落ち着いたら、若杉天然林で紅葉を味わい、愛の村パークの露天風呂で身を休め、帰路についた。秋のうまいもん、とびきりの自然を満喫したドライブだった。