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社長のちょっと独り言
歴史ある棚田の再生を通じて、地域の活性化、
モビリティの可能性に挑むNPO法人「英田上山棚田団」。


梶谷「NPO法人英田上山棚田団(以下・棚田団)の皆さんとは、トヨタ・モビリティ基金の際に初めてお会いしたんですね」。
井上「そうですね。美作市上山地区における『中山間地域の生活・経済活性化のための多様なモビリティ導入プロジェクト(通称:上山集楽(しゅうらく)みんなのモビリティプロジェクト)』が日本初の助成事業として認めていただいた時から、いろいろお世話になっています」。
梶谷「『棚田団』自体の活動は、10年前から開始されたそうですが、具体的にはどんな取り組みをされていますか」。
水柿「私たちが再生に取り組んでいる上山の棚田はかつて全国有数の規模を誇り、8,300枚もの田んぼで米づくりが行われていましたが、人口流出や担い手の高齢化などでその九割ほどが荒れてしまいました。転機が訪れたのが、今から10年前。関西を中心に都会の人々で『NPO法人英田上山棚田団』が組織されて、地元の方々と一緒に棚田の再生をスタートしました」。
梶谷「当初は都会の方が中心だったんですね」。
井上「私自身も東京に住んでいました(笑)。最初は週末ごとに夜行バスで来て、棚田団の活動に参加していました」。
梶谷「都会暮らしの井上さんがなぜ上山へ?」。
井上「東京ではIT企業でインターネットショッピングサイトの企画・運営に携わっていました。世の中に対してインパクトのある仕事だったのでやりがいもありましたが、『消費にまみれ、あおり続けて良いのだろうか』と疑問に感じる毎日でした。そんな時、棚田団の活動に参加して、地道にコツコツと自分達でお米を作り、景色を作る喜びを知りました。結果的には、1年半前に東京から上山に移住することになりました」。
梶谷「水柿さんも東京のご出身ですよね」。
水柿「はい。私は21歳の時に東京からやって来て、9回目の春を迎えました。高校生の頃、過疎の現状をテレビで知って、農村に関心を抱きました。大学は農村地域の再生について専門的に学べる法政大学の現代福祉学部に進みました」。
梶谷「聞けば水柿さんは、地元の上山神社の秋祭りでは伝統の獅子舞を舞ったそうですね」。
水柿「はい。今は宮総代としてお手伝いをさせてもらっています。消防団にも所属しています」。
梶谷「モビリティプロジェクトで導入したコムス(超小型電気自動車)は活躍していますか?」。
井上「現在、15台が地元の医師の往診や、集落内の移動の足として活躍中です。また観光客向けに、レンタルもスタートさせました。そうすることで地元にお金が落ちることにもなります。操作も簡単でゆっくり走れるので、散歩気分で里山の自然が楽しめると好評です」。
水柿「モビリティプロジェクトでは、コムスをはじめモビリティを活用した中山間地域における様々な移動手段を提言することであらゆる世代が快適に暮らせる環境づくりを模索しています。こうした活動が上山地区以外にも広がって、次の世代につながる架け橋になれるよう頑張りたいですね」。
梶谷「棚田団の活動は、自分達で自分達の地域を作っていくひとつのモデル。地域の伝統や文化が親から子へ、孫へ伝わるよう、皆さんの活動に期待しています。本日はありがとうございました」。
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