昨年から弊社代表取締役社長・梶谷俊介は、中小企業家同友会を代表し、岡山県産業振興財団の評議員を担っている。財団の活動を間近に見た梶谷。「いいところがいっぱいあるのにまだまだ認知されていない。もっと多くの人に財団の素晴らしさを知ってほしい」との想いから実現したこの対談。お相手は財団のトップ、理事長の島津義昭氏。

【島津】
「名称を聞くと、大手の製造業が対象の支援機関と思われがちですが、実際は流通からサービスまですべての業界に対する支援を行っています。例えば、経営についての相談、創業支援、販路開拓、設備資金や助成金の申請支援など多岐にわたるメニューを用意し、支援体制を整えています」。

【梶谷】
「具体的に中小企業からは、どんな要望が寄せられていますか？」

【島津】
「やはり、販路開拓の要望が多いですね。優れた製品、食品などを持つ県内企業と大手スーパーマーケットや百貨店とのビジネスマッチングを行っています。また、工業系だけでも約千七百社登録している県内外の発注企業に対し、県内企業の製品、技術を紹介し取引の仲介も行っています。成約に至る企業も多く、中小企業のビジネスチャンス獲得を広く支援しています」。

【梶谷】
「弊社にも多くの法人のお客さまがいらっしゃいます。ここ数年厳しい経済情勢が続きましたが、財団の支援事業をもっともっと生かして、お互いが元気になれたら最高ですね。助成金の最新情報など、知っていると知らないとでは大違い。岡山という地域を活性化させるためにも経営者の方には、財団の活動にもっと注目してほしいと思います」。

【島津】
「中小企業はもちろん、零細企業にも、自社の外部スタッフだと思って、もっとお気軽にご利用いただきたいものですね。融資について、取引先とのトラブル解決、後継者の育成、技術者の研修など、多くの支援メニューがありますので、ご相談いただければ必ず何かお役に立てることがあります。財団というと、敷居が高く思われがちですが、決してそんなことはありませんよ（笑）。企業の皆さまにご利用いただいてこその財団ですから、何か困ったことがあれば、お気軽にお電話ください！」

【梶谷】
「永く事業をしていると、ついつい自分たちの状況を客観的に見れなくなる時があります。そういう時こそ財団のような第三者機関に公平かつ客観的に自社を分析してもらうのもいいと思います。自分たちでは気付かなかった自社の強みや魅力を再発見できるかもしれません。財団は公的機関ですから費用面も本当に良心的ですし…（笑）」。

【島津】
「豊かな水と緑、アクセスにも恵まれ、災害も少ない岡山は生活するにも事業をするにも本当にいい環境です。昔から堅実な企業風土で知られていますが、堅実さにプラスして積極的に活動してほしい。まずは企業のトップ自身が『自己啓発の必要はないか？』自問自答してみてください」。

【梶谷】
「財団をもっと活用すれば、岡山県ももっと元気になってみんながハッピーになれる。今後の活動に期待しています。本日はお忙しい中、ありがとうございました」