社長のちょっと独り言
他県や海外との積極的な交流。次のステージに向けて
岡山シーガルズの活躍を地域として支え、広げていけるように…。


梶谷「河本監督には岡山シーガルズ発足(2006年4月)当初にもコミマガにご登場いただきました。あらためて、これまでの歩みを振り返ってみて率直なご感想をお聞かせください」。
河本「Vリーグの中で、地域密着型市民クラブチームというスタイルは今でもめずらしいですね。もともとバレーボールは日本を代表する優良企業が支えるスタイルでしたから、それも仕方ない側面があります。それでもうちは、チーム名に『岡山』を冠してから地元の方々の声援がそれまで以上に増えました。ある時、試合後にお客様から『これからはもっともっと応援するよ』と言われた時は、私だけでなく選手も本当に励みになりました。うれしかったですね」。
梶谷「地域密着という意味では、ずっとバレー教室などを続けられているそうですね」。
神田「はい。多い年では年間200回、通常でも150回ほど開催しています。真庭市や新庄村など県北エリアにも伺っています。今日もさっきまで玉野で教室をしていました(笑)」。
河本「今年も7月17日から8泊9日で、フィリピン女子バレーボールナショナルチームを岡山に招いて強化合宿を行いました。代表チームは、来日した翌日から練習に臨み、期間中はうちのチームと合同練習や試合などを行いました。また地域の皆さんとの交流事業として、7月22日(土)には公開練習・公開試合・バレーボール教室なども実施して、たくさんの皆さんに交流を楽しんでいただきました」。
梶谷「そうした取組みは以前から積極的にされているそうですね」。
神田「はい。これまでもトルコやイタリア、ペルーなどのナショナルチームをはじめ、他県の高校や中学とも一緒に合宿を行ってきました。今回も日本在住のフィリピンの方が会場にたくさん来られて、大変な盛り上がりでした。聞けばフィリピンでは大学の試合でも2万人の観客が訪れるほど、バレー熱が高いそうです」。
河本「フィリピンの選手は母国ではモデルもされているそうです。スタイルもいいし、身体能力も高い。私たち日本人が忘れかけているピュアな精神を持ち合せています。アジアの底上げという意味でも、これからが楽しみなチームですね」。
梶谷「そうですか。他県だけでなく海外からもたくさんのチームが岡山を訪れているんですね。それも岡山にシーガルズがあるからこそなんですね。今後は練習や試合用の施設はもちろん、地域としても選手やスタッフ、ファンの皆さんを迎え入れる受け皿づくりがさらに必要かと思います」。
河本「私たちも、もっと岡山の皆さんに応援していただけるよう頑張らねばと思います。これまでは、粘りを身上にやってきましたが、今後はそこに体力的にも技術的にも恵まれた有望な若手選手が加わる予定です。選手のレベルアップにより、観る人がワクワクするような、エンターテイメント性の高い、魅せる試合ができるチームを目指します。そして大きな目標としては、東京五輪までにぜひ頂点を極めたい。そう思っています」。
梶谷「あらためて、そうしたチームが岡山にあることを誇りに思います。周りの我々もいろいろなカタチで応援できるよう頑張ります。本日はありがとうございました」。
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