初代クラウンが誕生したのは、一九五五年。以来、半世紀を越える永きにわたりトヨタ車の最上級モデルとして君臨している。そのクラウンが「新たな革新への挑戦」をテーマに一四代目のフルモデルチェンジを果たしたのが二〇一二年十二月。大胆なフロントグリル、伝統と革新を融合したスタイリングは、さらに進化している。
装備もバイキセノン式ヘッドランプ&LEDフロントフォグランプや、アルミホイール、純正ナビ、安全装備など含めフル装備。このあたりはさすがクラウン。いつの時代もオーナーの期待を裏切らない充実ぶりだ。
保守本流のイメージが強いクラウンだが、先進的で使いやすい、乗り手への思いやりや親しみやすさが凝縮された完成度の高さはまさにため息もの。本物を志向する方々にもっと乗ってほしいと思う一台だ。
車体を左右から押さえつけるエアロスタビライジングフィンや、整流フィンをアンダーフロアに最適配置することで、操縦安定性を高めている。ラインも美しい。
エアコンや車両設定など、各種操作をTFTカラータッチディスプレイで行える「トヨタマルチオペレーションタッチ」を全車に標準装備。使い勝手の良さはさすがクラウン。
ハンドルやシフトノブなど、すべてのパーツが気品ある丁寧な仕上げ。日本の伝統美を彷彿させる上質なインテリアもクラウンの魅力だ。