ローカルサミットで感じた温故知新。
ふるさと岡山への思い。


 九月下旬の三日間。富山県南砺市で開催された「ローカルサミット」に参加してきました。今年で四回目、私自身はこれまでに二回参加(帯広、小田原)しています。このサミットには全国から企業経営者、学者、学生、ビジネスマンなど、多種多様な人たちがそれこそ手弁当で参加しています。それぞれの地方の文化や歴史をみんなで語り合って再認識。そして地方を経済的にも文化的にも、もっと元気にしていこうというのが参加者の思いです。
 期間中にはフィールドスタディやシンポジウムが各所で開催され、著名な方も多く参加されていました。もともとは洞爺湖サミットに対抗して始まったもので、参加者は「志民」と呼ばれています。基調講演は気仙沼から来られた畠山重篤さんの「海・森からの日本再生 漁師は海を怨まない」。震災直後は海から命の気配が消えたそうですが、今では以前より多くの生き物が戻ってきているそうです。
 南砺市には世界文化遺産にも指定されている五筒山合掌造り集落があり、歴史の薫りが色濃く残る町でした。振り返って考えると岡山市にも岡山城、後楽園、天神町周辺の美術館、古い町並みと新しいショップでにぎわう出石町など、すばらしい資産があります。もっと広く伝え、人々を引き寄せることが大切だと思いました。
 

岡山トヨタ自動車(株)
代表取締役社長
梶谷 俊介